NMBS#1
いよいよ本格的なシーズンを迎えた。
2年ぶりのアメリカフェニックスは以前と変わらず乾いた空気が出迎えてくれた。
早速むくんだ身体をほぐしにと思ったがやっぱりロストバッゲージで乗れず。
翌日から遅れを取り戻すべく焦らず確実に乗り出していった。
レースまでの10日ほどはナイトライドやローカルレースでコンディションを上げていくことが出来た。しかし癖のある右脚の捻じれがしっくりとしないままレースを迎えた。
今回は3レースにエントリー。タイムトライアル、ナイターダートクリテリューム、そしてXCだ。
金曜日のタイムトライアル。上手く組み立てることが出来た。結果は33位と大体いつもと同じだ。結果も大切だけど、ちゃんと出し切れたことが今後に繋げる走りになるのでOKだ。二日目は夜8時よりナイターダートクリテリューム。これは初めての経験。ダウンタウンの空き地と公道をミックスした1分程度のコースを20分+3Lapsで競技は行われる。一番苦手種目な分、積極性が大切なので初めから思い切っていった。その走りがいい結果につながり、ラスト2周の時点で降ろされたが、ほとんどのライダーはそれ以前でいなくなっており、完走者も20人程度と少なかった。そんな中自分としても大健闘だけど、周りからも称賛を得られたことがいいレース内容を物語ってくれて満足出来た。
そして最終日のXCはなんと64kmと長丁場だ。レースはスタート直後すぐにコースが狭くなるが案の定そこで集団クラッシュがあって、路肩へ逃げた。が、そのときに運悪くサボテンのとげがシューズに刺さってしまった。ペダリングするたびに指3本にチクチクと痛みが走り集中できない。しかし、クラッシュを上手く避けたお陰でポジションは20位程度ととてもいいので、止めるわけにはいかない。脚の感覚がなくなるか、指を動かしてとげが抜けるのを試みたけど、まったく効果なし。変わりに自分のレベル以上のポジションであっという間にオーバーペースにいたってしまった。我慢に我慢したが、失速が始まったのですぐに切り替えてストップして路肩でシューズを脱いで刺抜き。シューズに刺さっている部分とソックスに刺さっている分を抜き終わり走り出す。それだけ止まっていてもまだまだライダーは後ろにもいっぱいいる。集団に混じりもう一度走り出した。息は落ち着きいい感じだ。少しづつペースアップしてポジションアップするが、今度は膝が痛い。アップ前から違和感があったものが痛みに変わっている。いろいろ試みたけど、痛みは増すのでそこで自らリタイヤを選択した。
例年4月初めなら多いシーズンで1万キロ乗りこんでいるが、今年はまだ半分程度。その辺も加味してやり方を変えていかないと、今後身体にかかる負担が大きくなる一方なので今までの経験をアレンジして大人な乗り方を実践して行きたいと思う。